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「ステッピング・アウト」@THEATER 1010

北千住にある
THEATER1010にて
「ステッピング・アウト」
を観劇して来ました。



★あらすじ★
プロダンサーとしての舞台経験もあるメイヴィスは、
今は田舎町のカルチャースクールで素人相手にタップダンスを教えている。
自己主張の強い生徒たちに手を焼き、
ピアニストのミセス・フレイザーに叱られたりしながら、なんとなく過ぎていく日々。
そんな中、突然、チャリティショーの振付と生徒たちへの出演依頼の話が舞い込んでくる。
人前で踊ることなど夢にも考えていなかった生徒たちだったが、
期待と不安を胸にチャリティーショーへの出演を決意する。
実力も連帯感もおぼつかなかった生徒たちがメイヴィスへの信頼感とチャレンジ精神に支えられ、
障害をひとつひとつ取り除き、日々の解決しない苦しみを乗り越え、変わっていく。
そしてメイヴィス自身も“明日を生きる”ことを学ぶ。
それはダンスのみならず、人生におけるステッピング・アウトだった―。
(公式より)



作:リチャード・ハリス
演出:竹邑類

★キャスト★
メイヴィス・ターナー:保坂知寿
ヴェラ:沢田亜矢子
アンディ:紫城るい
マクシーン:伊東弘美
ローズ:荒木里佳
シルヴィア:坂本法子
ドロシー:安田有希
リン:上田亜希子
ジェフリー:下村尊則
ミセス・フレイザー:寿ひずる



以前から保坂知寿さんを観たいと思っていました。
それも彼女の良さが出る作品で観たいと。

東宝の出演作品は最初は観るぞ!と意気込んでも、公演が始まる頃には尻すぼみ…。

この作品は
歌は勿論のことタップダンスがあることが、チケットを買わせました。


四季や東宝じゃないから、幕が上がるまで不安でした。
始まって数分でそんなことは忘れるくらい引き込まれ…(笑)。


舞台セットは
教会内のスペースにピアノを置いてレッスンシーンがメイン。
中幕を下ろして、居酒屋シーン等を表現したり。


登場人物全員に大なり小なり物語があります。

毎週木曜日に集まりレッスン。
レッスン後、何人かは居酒屋へGO!

何処にでもありそうな光景。

大抵の人が抱えている悩み、普段言う言葉がセリフだから平凡。

それが平凡だと感じさせないのは、
俳優さんたちの力量なんでしょうね。



メイヴィス・ターナー:保坂知寿
アンダーながら主役が怪我でセンターに立てたダンサー。
好きな男が田舎町に行くから一緒に行き、
カルチャースクールのタップダンス講師と週末はバーで歌う。

前田美波里さんがずっと演じていた役。
その時は同棲している彼との連絡手段は公衆電話だったのかな?
知寿さんはバリバリ携帯使用。
(数年後はスマートフォンだったりして。)

知寿さんのイメージ像は、
過去の四季出演の動画CDでイメージ出来上がってました。

そのイメージ以上のものを舞台で観せてくれました。

最初驚いたのがその細さ。
そして顔や肌の綺麗さ。
歌は変わらずバリバリ。
タップダンスも見事!

川島芳子を今やったらとか、
ジェリロを今やったらと妄想もしてました。

数年後にまた彼女のメイヴィスを観たいです。


ヴェラ:沢田亜矢子
お金持ちの夫がいる綺麗好きな妻。

ドラマやワイドショーで造られた沢田亜矢子像のままだった。
歌は亜矢子節、ダンスは皆さんの予想される通り。
だけど、告白シーンはウルウル来た。
亜矢子はお騒がせでも女優であったことを思い知らされました。


アンディ:紫城るい
夫と寄宿舎暮らしの子供がいるが、
自分という人間が必要であることを確認するために
ボランティアをしている。

綺麗で華がありますね〜。
歌は予想に反して低音なのがちょっと驚きました。


マクシーン:伊東弘美
再婚で連れ子、洋服店経営。

彼女は東宝作品で2作品は観ているのに、
実は印象に残って無いんです…。(^-^;

歌も、ダンスも、演技も
素晴らしい〜!!!

次に大作に出たら、主役よりも注目していそう(笑)。


ローズ:荒木里佳
ローズは黒人で、職に付けない息子がいます。

森三中の村上さんが茶色のメイクをして、
ソウルフルな歌をバリバリ歌ういコメディーセンスもあります。

ミュージカル版の
「天使にラブソングを」
を日本で上演することになったら出演させたい〜。


ジェフリー:下村尊則
唯一の男性の登場人物。
妻と死別し、まだ引きずっている保険会社勤務。

いつも怪演なイメージのある下村さんなのに、
地味な自分の意見もなかなか言えない気弱な男を演じているのが
違和感なく観られたのが不思議。
踊れるのに踊れない演技って難しいだろうなぁ〜と思ったり。

ラストは最初のチャリティーショーから1年後のチャリティーだったんですが、
全米ナンバーワンになったバトンを披露。
あまりに華麗なバトン捌きにうっとり〜。
(チラシにジーザスが折り込まれていたので、ジャポは出るのかも。)


ミセス・フレイザー:寿ひずる
タップダンスの伴奏のピアニストで、メイヴィスの母親代わり。
大概は舞台に背を向けてピアノを弾いてますが、
事あるごとにメイヴィスや生徒にチクリチクリと毒を吐きます。
それが絶妙なんです!
絶妙過ぎてシビれる〜♪
それだけで劇場に来た甲斐がありました。



2011年04月16日、マチネ
七列上手
by kerennminaku | 2011-04-17 22:28 | ミュージカル
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