人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 骨格をやっと決めました。 予想通り外れました。 >>

じゃじゃ馬馴らし@さい芸。

さいたま芸術劇場にて
彩の国シェイクスピア・シリーズ
第23弾
「じゃじゃ馬馴らし」
を観劇して来ました。

じゃじゃ馬馴らし@さい芸。_f0048545_2135887.jpg


★作★
シェイクスピア

★翻訳★
松岡和子

★演出★
蜷川幸雄

★キャスト★
キャタリーナ:市川亀治郎
ペトルーチオ:筧 利夫
ルーセンショー:山本裕典
ビアンカ:月川悠貴

役者1/バブティスタ・ミノラ:磯部 勉
役者/グレミオー/ゲイブリエル:原 康義
領主/貴族/ヴィンセンショー:廣田高志
役者/ホーテンショー:横田栄司
役者/召使い/ピーター:日野利彦
スライ:妹尾正文
猟師1/グルーミオ:大川ヒロキ
居酒屋のおかみ/シュガーソップ:岡田 正
猟師2/従者/貴族/アダム/帽子屋/未亡人:清家栄一
役者/楽士/商人:飯田邦博
従者1/貴族/カーティス:新川将人
従者2/貴族/フィリップ:井面猛志
従者/使者/楽士/ナサニエル:澤 魁士
役者/トラーニオ:田島優成
役者/ビオンデロ:川口 覚
従者/ウォルター/役人:五味良介
小姓:宮田幸輝
従者3/貴族/ニコラス:石橋直人
従者/ジョゼフ/役人:荻野貴継

★ミュージシャン★
役者/楽士(サックス)/レイフ:松延耕資
役者/楽士(アコーディオン)/グレゴリー:森 陽介



出演者が全員男性俳優の
オールメールです。


ストーリーは

留学のためにパドヴァにやってきたルーセンショー。
資産家のバプティスタが妹娘に求婚するグレミオーとホーテンショーに
「姉の嫁ぎ先が決まるまで誰も妹と結婚をさせない」と
宣言しているところへ偶然出くわす。

従順で美しい妹ビアンカ。
それに対し、
姉のキャタリーナは鼻っ柱が強く、街でも有名なじゃじゃ馬。
その姉の結婚が条件となり、苦りきるグレミオーとホーテンショーをよそに、
ビアンカに一目惚れしてしまったルーセンショーは
召使のトラーニオを身代わりにし、
自分は偽名を語ってビアンカの家庭教師になりすます。

ホーテンショーの元へ、ヴェローナから友のペトルーチオが訪ねてくる。
彼は結婚相手を探していたて、相手は金さえあれば誰でもよく、
強引にキャタリーナとの結婚話を進める。
破天荒な彼の振舞いに辟易するキャタリーナ。
それをよそに結婚話を進めるバプティスタだが…。

ルーセンショーはビアンカと結婚出来たんでしょうか???
そして、ペトルーチオはキャタリーナを従順な妻に変える ことに成功したんでしょうか???


舞台は

最初は居酒屋の建物の外。

次に領主の寝室。

じゃじゃ馬馴らし@さい芸。_f0048545_224284.jpg

最後にサンドロ・ボッティチェッリのプリマヴェーラを3分割したもの。
時よりそのアップしたものが上から降りてくる。
意味があるんだと思うがわかりません~。( ̄▽ ̄;)


蜷川さんは
シェイクスピアに関しては悲劇が得意なはずなのに、
最近は喜劇の方が良いと感じる。

今回は何かの力でキャスティングされた俳優さんが見受けられなく、
全ての俳優さんがうまく当て嵌まってました。
2時間45分、とても楽しい時間でした。
カンパニーの皆様ありがとうございました。




個人評をば…。


亀治郎キャタリーナ
初観。
叔父の猿之助丈に似ているなぁ~と感じる部分がありました。

女性を演じているというよりは女形で口調は歌舞伎。
それで笑いを取る場面も。
最後の方はそれは薄らぎ西洋女性が少し入った感じに。
キャタリーナに嵌まってました。


筧ペトルーチオ
筧さんを観るの16年ぶりかも…。
汗だく、カラダは小さいのに顔はデカイ。
長セリフが得意なのは変わってませんでした。
衣装は腹黒い黒のリボンの騎士。
亀さまを馴らせるのは筧さんだけのような気がする。


山本ルーセンショー
初観。
テレビのまま。
キラキラ眩しい笑顔。
舞台経験があり、
それなりに評価されているだけありますね。
ルーセンショーという役のキャラにも合っていて文句ないです。
ビアンカを抱き何回転もしたのは凄い。!
ただ、最後のシーンだけきちっと前髪を眉間に持ってくる
彼独特のヘアースタイルに決めて来たのには苦笑しつつも
得した気分にも。


月川ビアンカ
オールメール皆勤。
あの冷たい眼差しを初めて近くで観ました。
あの眼差しいい!
付き合ってみたいし、馴らしてみたい~。


他の役の全ての俳優さん、とても良かったです。

特に印象に残ったのが
ルーセンショーの家来の
田島トラーニオと
川口ビオンデロ。
若手で始めて名前を知りました。
次、何処かで観たいと思わせた
将来が楽しみな才能ある俳優さんに出会えました。



最後に…。
劇中、
聖徳太子のバチふたつを合わせて
ハリセンみたいなの小道具がありまして…。
ツッコミで叩けばいい音が響渡り、
ベルトに差せば刀に見える。
なかなの優れもので、欲しくなりました。

それを何回も毎回叩かれたら痛くないのかなと。
平然と叩け、叩かれてもリアクションが出来る、それが俳優なんでしょうね。
俺なら拒否反応が反射的に出てしまうから俳優は無理…。


時間があったらもう1度観たい。
この中に好きな俳優さんがいるなら是非観て下さい。
損は無いですよ。


2010年10月16日ソワレ。
E列センター .
by kerennminaku | 2010-10-16 23:58 | ストレート・プレイ
<< 骨格をやっと決めました。 予想通り外れました。 >>