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野田地図「パイパー」@シアターコクーン。

★野田地図と俺★
第1回公演の「キル(初演)」は自分の働いたお金で観劇した3番目の作品でした。
内容は完全には理解出来なかったけど、野田さんの紡ぎ出す言葉が魅力的でした。
第2回公演の「贋作・罪と罰」は大竹しのぶさんの神懸かった演技が凄く、ストーリーがとても良かった。
番外公演「し」、第3回公演の「TABOO」、番外公演の「赤鬼(初演)」が絶頂でした。
第4回公演の「キル(再演)」は、初演と比べたらスケールダウンを感じ、第5回公演の「ローリングストーン」や番外公演の「ライト・アイ」は何が言いたいかわからず、言葉遊びも飽きました。
余程のことがない限り野田地図は観ないと決めました(笑)。


★昨年末に…★
それから10年ちょっと。
同僚が「チケットがダブったんだけど観ませんか?」と言われたので、譲り受けて今日観る運びとなりました。


★SFに挑戦★
地球人が火星に移り住んで900年後が舞台。
要はSF。
設定や展開が陳腐だとかなり寒くなるのですが、それは殆ど感じなかったです。
野田さんの言葉遊びは健在でした。
それが大声で笑えるのは昭和の時代をよく知っている観客のみ(笑)。
りえちゃん、松さん、橋爪さん、大倉くんの技量で佳作を良作まで持っていけたのかな…。
「千秋楽までもう1回観劇したい?」と聞かれたらは「微妙だけど、もう一度りえちゃんと松さんのコンビを観たいけ気持ちはある」と答えるかな。


★個人評★
松たか子丈…95年蜷川幸雄演出「ハムレット(初演)」以来14年ぶり。
その時は「幸四郎丈のお嬢さんでもこんなもの???数年後には消えるよ~。」と思いました。
その後は皆さんに知られるようになりまして…。(^-^;
今に至ってます。
ここ数年「舞台での松たか子は凄いよ~」と聞いていましたが、噂よりも凄かった。
実兄の染五郎丈より舞台俳優としてはいいものを持っている。
この10年くらいの空白は勿体ないことをしたかも…。

宮沢りえさん…初見。
酒焼けしたみたいな声で、登場して5分くらい彼女だど認識出来ませんでした(笑)。
観る前は「所詮、映像の人」だろうと思っていました。
演技はうまいし、声も出ている。
なによりめっちゃカワイイ!!
またどこかの舞台でお会いしたいです。

橋爪功さん…番外公演「し」以来、14年ぶり。
パンフレットのコメントにも書いてありましたが、俺もあれから14年も経ったとは感じないです。
最近の出演ドラマは全て好き。
映像同様に文句の付けようが無いです。 m(_ _)m

大倉孝二さん…初見。
存在は存じ上げていたけど、どんな俳優かは全く知らず。
上の3人とは違うリズムで良いアクセントになっていた。
別の作品でお会いしたい。

野田秀樹さん…10年ぶり。
お変わり無く、お元気そうで良かったです。



2009年01月29日@シアターコクーン。
19時05分過ぎ開演、21時10分頃に終演(休憩なし)。
1階P列8番。
by kerennminaku | 2009-01-29 23:58 | ストレート・プレイ
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